まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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甘辛読書感想文

半島へ、ふたたび

半島へ、ふたたび作者: 蓮池薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/06メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 55回この商品を含むブログ (35件) を見る 大阪への旅、往路の新幹線と、ホテルで読みきった。 江川紹子さんのブログで紹介されていて、気になって…

家族の勝手でしょ

図書館で予約して読んだ。 我が家は食べものでつながっているような夫婦だけども、仕事が忙しかったりすると、家族の勝手でしょ、と言わざるを得ないようなごはんになることもある。 それにしても、3日間でなく、1週間の食を観察する、そして、スタートを休…

拝金

アマゾンで買って読んだ。夏休み中に。済州島までの移動中の飛行機の中でほぼ読み切った。 わたし的には、ホリエモンが書いたからこそ、面白く読めたのかな、という気がした。彼の顔がちらつく中で読んだからこそエキサイティングだったのかも。 ホリエモン…

ヨーガンレールの社員食堂

ヨーガンレールの社員食堂作者: 高橋みどり出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/10/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 113回この商品を含むブログ (79件) を見る阿佐ヶ谷駅南口の本屋で見つけた本。なんというか、どの料理もとても…

株式会社はどこへ行くのか

村上世彰のやったことはダメだったのか、ホリエモンはどうなのか、では、「ハゲタカ」はどうなのか。「ザ・コーポレーション」(映画しか見てない)で見せつけられた会社という仕組みの暴走はどうして起こっちゃうのか...。 最近つらつらとそんなことばかり…

神の火

高村薫『神の火(上・下)』 神の火〈上〉 (新潮文庫)作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/03/29メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 46回この商品を含むブログ (47件) を見る神の火〈下〉 (新潮文庫)作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日…

光野桃「おしゃれの階段」

読書づいているときは、何かしら心穏やかでないときなのかもしれない。本に逃げ込んでいるというか。おしゃれの階段 (新潮文庫)作者: 光野桃出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/03メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るで、光野桃だ。『おしゃ…

蓮見圭一『水曜の朝、午前三時』

単行本の頃から、なんとなく気になっていたが、先日阿佐ヶ谷駅ビルの本屋に文庫本が平積みになっていたのを見つけて発作的に購入。物語への感情移入のしかたはいろいろだろうけれど、主人公である直美の性格ときたら、ドッキリするくらいに自分にそっくりで…

ウェブ進化論

ウェブ進化論(備忘メモ) まだ読書中。だから、今読みながら頭に浮かぶことをメモ。・「あちら側」に情報発電所を置いて端末にソフトのアップデートの負担をかけない Google と、メインフレームのコンセプトの違いは?・ 「持てるもの」によって忌避される…

国家の品格

藤原正彦『国家の品格』 毀誉褒貶の多い本。『バカの壁』と同様に、講演録から起こした原稿が本になったものだから、読みやすいといえば読みやすくて、講演録なんだから当然、印象に残りやすい表現が多いし、論旨が一貫しない部分があることも織り込み済みで…

Sankei Business i 読書、といっても本ではなくて新聞。鳴り物入りなのか、自分で騒いでいるだけなのか分からないが、それなり注目していた産経新聞の経済版。近所の駅のKIOSKでは1箇所あたり5部しかおいてないとの話で、昨日になってようやく手に入れた。 1…

出久根達郎『犬大将ビッキ』(中公文庫) 出久根夫婦とパピヨン犬と、老親介護の話。犬との日々はほほえましくて老親との日々は現実が生々しく、重い。どこまでも普通人感覚のエッセイが共感を生むんだろうな。

ヒョン・ギヨン『地上に匙ひとつ』(実践文学社) 辛口に書こうと思ってもなぁ...。まだ10ページも読んでないのに、かなり自分にはぐっときた。韓国の小説です。主人公が、父の死に際して感じたこと、が冒頭に書き綴られている。日本人なら、こうは書けない…

横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(文芸春秋)

リアル、私なりにリアルで息が詰まるほどだ。テレビ局で、緊迫する雰囲気の中、幾度となく聞いた共同通信のピーコを思い出す。メディアに関わるということは、全力疾走しながら情報を紡ぎ出し続けることだ。立ち止まってじっくり考えることなら、誰にでもあ…

石田衣良『波のうえの魔術師』(文春文庫)

作家との間接的ご縁がある関係で、早くどれでもいいから読まないと、と思っていて、でも外すとやだから文庫で、ということで選んだのがこの作品。ロマンチックな、とか、若者を描かせたら、とかいうような評価ばかりを聞いていたので、読み始めたらマネー小…

感想文というよりも、年代別、性別、地域別ベストセラーランキングらしきもの。http://www.esbooks.co.jp/shelf/bungei/omoshiro?omoshiro_kind=10

片岡義男『日本語の外へ』(角川文庫)

ホントは読んでる途中。日本語について書かれた第二部は、このヒトの、言葉と言うものに対する思い入れの強さと言うか、独特だけどずっしりと来る主張と言うか、これが下手な翻訳屋の言う理想論とは比較にならないくらい、気合が感じられる。内容が重複して…

出久根達郎『人さまの迷惑』(講談社)

現役のエッセイの書き手としてはかなり好きなほうの人の、短めのエッセイ集。まだ古本屋の店舗を出していた頃の話が多い。知識欲と、細部を見逃さない観察眼と、本が好き好きというところと、真性おぢな外見に似合わず時々艶っぽいことを書いてみたりする、…

幸田真音『小説ヘッジファンド』(講談社)

もっと隙のないものを書く人だと思っていた。本人もディーラーの経験者だけに、臨場感があるというか、うちのダンナもその昔ディーリングルームにいたことがあるので、なんか、伝わるものがある。それでも、うむーやっぱり郄村薫や宮部みゆき、東野圭吾クラ…

江國香織『きらきらひかる』(新潮文庫)

江國の中でもまだ読めるほうだ、みたいな評判の本だったので手に取った。うーん、まぁ、透明感があってそれなりだったかな。

東野圭吾『秘密』(文芸春秋)

まぁ読みはしたけど、ノーコメントやな。ストーリーテラーとしては、分かりやすい位置にいる人だとは思うけど。

根本直子『韓国モデル』(中公新書ラクレ)

「モデル」といってもスーパーモデルの話ではありまへん。IMF後、韓国の金融再生が一定の成功をおさめた理由を分析し、日本の金融改革に敷衍しようとする書。著者はS&Pのディレクター。こういうビジネスサイドの人から、韓国経済分析の書が出てくるのは喜ば…

養老孟司『バカの壁』(新潮新書)

ベストセラーだという理由が不明。といってもまるでどうにもならない本という風でもなくて、ただ、世の人々はこの本に何を思うのだろう。私はちょっとだけ腑に落ちたものがあったけど、確かにどこかで書かれていたように、オジサンのおしゃべりを文字起こし…

郄村薫『半眼訥訥』(文春文庫)

郄村薫の超ファンとして、エッセイ集は珍しいなぁと期待して読んだが、どちらかというとツラクなるようなものが多かった。一般的な庶民を題材に、個をきっちりと描くスタイルが、小説では輝きを見せるが、短いエッセイとなると、彼女は突如迷走という感じに…

重松清『ビタミンF』(新潮社2003)

文庫になったのを見つけて、とてもいい、と、同年代の優しい心の持ち主の男性がずいぶん以前に言っていたのを思い出して早速買った。 私と同年代のオトコが主人公で、年代が作り出す共感のようなものが期待できそうなオビだったので期待していたが、読んでが…