まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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  • 翻訳のたのしみ

翻訳を教えている。
時々、自分は結構翻訳が好きなんだなと思う瞬間があって、それは、韓国語の美しい表現に出会ったときだったり、ぴたりとあてはまる言葉が見つかったりしたときだ。
で、今日は明日からの専門学校の授業のために資料を用意しつつ、教材のテキストを自分で訳してみたりしていた。
ナンダロウね、ちょっと写経でもやっているかのような心安らかな感じ。これはまぁ実用翻訳ではあまり得られない感覚だけれども、心が落ち着くんだな。

仕事って、心が落ち着く、でいいんだっけ?という思いにしばし立ち止まり、こうして言葉を紡ぐような時間は、いまや趣味の世界にしかないのかもなぁと思い、あと15歳くらい年をとって、いつか翻訳を教えるようなときが来たとしたら、それはきっと写経や書道を教えるようなものなのかもしれないな、もしかしたら源氏物語を読む、というようなカルチャーセンターのメニューとしてなのかもしれないな、などと思ってしまった。

ちなみに、別にそんなに文学的なものをやっているわけではありません。2002年に出版された『犬と鬼』。それでも、まぁ、たのしい。

でも、1時間が限界だ。集中するからな私。1時間で2000字の生産能力。だいたい平均値。これに、場合によっては30分程度の校正の時間が入る。