まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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引退の時に


引退の時に、多くの人に集まってバカを言ってもらえる人生は、いい人生だと私は思う。集まった人同士が勝手に盛り上がってくれていてもいいと思う。

今日、N自動車時代の仲の良い先輩から電話があって、あの頃次長だった人物が、定年かなにかで現役サラリーマン引退と相成り、そのお祝いの会が今日の今日にあるという。(あ、もう昨日だけどね)

あいにく夜の時間を使って片付ける仕事の算段をしていたので、そもそもちょっと苦しかったのだが、メンツによっては行ってもいいかなと思い、そもそも、その先輩も「一緒に行こうよ〜」などと能天気なことを言うので心はちょっとは動いたのだけど、結局行かないことにした。

なんでって?うーん、まぁいろいろフクザツだったからだよ。
まぁどういう意図で周囲に声をかけたのか知らないが、あれだけ大所帯だった我が部関係者のうち、今日集まろうという人物は10人に大きく欠ける人数。次長の直属の部下だった人間は、「行きたくない」とまで言ったそうだ。ただし側聞なので真相は不明だ。

「行きたくない」と言った人物が本当にいたとして
それは「行きたくない」とまで言わせるような仕打ちをした次長がいけないのか
はたまた「行きたくない」と言った人物が心がすさんでいるのか、その両方の相乗効果なのかは知らないが、えらく殺伐としているものだと思う。

そうやって断られて残った連中との集まりに行くのも疲れるし、連中のメンツを聞いてもあまり魅力もなかったし、ってとこなんだけど、なんだかなぁ、虚礼廃止なんていうのとはまた話が別だと思うんだけど。

「あの時はいろいろひどいことも言われたけど、一緒にいろいろがんばったよな」って言えないのか、思えないのか、ってことがさみしいね。
次長は次長なりに一生懸命にサラリーマンやってきて、人生の時間と労力の多くをサラリーマン生活にささげて、その結果がこれか。

さみしいね。彼も、彼をあったかく見送れない人も。