まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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帰国の前に

14時半過ぎの便だというと、あたかも午前中は何かしらひと仕事できそうにも思えるが、仁川出発、しかも休暇モードだと、そうもいかない。起きたのは7時だったが、昨日の残りの鶏肉のスープに餅を入れて雑煮風にして食し、食器を洗ったり荷物を片付けたりしているうちに、もう出かける時間。
地下鉄5号線に乗って金浦空港駅まで。そこからA'REXという金浦―仁川間を結ぶ空港鉄道で仁川空港まで。鉄チャンの夫はご機嫌。揺れも少ないし、景色は広々して気持ちがいいし、所要時間が少しばかりかかるのがネックかも。しかしリムジンに乗ったって1時間半くらいはかかるわけで。
仁川でチェックイン。何か軽く食べようか、とKorean Fusion の店に入る。夫はBLTサンドにビール、私はオレンジ・クランベリージュースにホワイトサーモンロール。おまけ?に出てきたパンがおいしい。ホワイトサーモンロールもおいしい。BLTは、普通のトーストではなくてオーガニックなパンのサンドイッチでしゃれている(夫は普通ーのパンがよかったらしいが)。

韓国の空港で食べるものといえば、不味くて思い出に残るほどだったのに、この変わりように驚いた。何が起きたのだろう。若干高めではあったが、それでも全部で33,000ウォンだから、年末に行ったポジャンマチャと変わらない。良心的なもんだ。お店の雰囲気もしゃれていた。オーガニックとの触れ込みをどれほど信じるかは別としても、美味しいものは美味しい。
食のセンスの改善というのはこれほど急激に進むものなのか、というのが驚きな発見。でもね、食産業は、労働集約とまではいかないけども、作り手としてのヒトが育たないことには成り立たない産業なのではなかろうか。だとすると、こうしたものを作る人たちはいつの間に育ったのか。どんなスピードで。
このところ、経営資源のうち、カネは少なくとも色もついてないし、調達が難しくなくなってきたような気がする。それに比して、ヒトというのは、頭数があればいいというものでもない、ことが少なくない。すぐにできるようなことであればあったで、そういうヒトを計画的に育成したり統率したりするヒトはまた必要なはずだ。いつの間にか、韓国はサービスの国に向かって育ち始めているのかもしれないなーという感じがする。市内のロッテデパートの店員は相変わらずダメダメだったけど、そういうまだらがあるのは当然のことだからね。
そんなわけで少し驚きながらも帰宅。鍋焼ききつねうどんなどを食して胃を休める。明日は朝から駅伝を見るぞ。