まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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人工の街、アスタナ

昨晩遅かったが、もたついてもいられないので7時半ごろに起きる。ホテルのビュッフェで朝食。なんというか、ロシアとあんまり変わらない。朝からスモークサーモンとにしんの酢漬けを食べる感じ。なぜかMisoSoupがあったのでつい飲んでしまう。

アポは午後から2件なので、午前中は部屋で仕事、と思ったが、さすがに移動続きの疲れと時差ボケと、昨晩のミーティングのディープさにあてられたのか、だるくて仕方がないのでベッドで横になったり、おきて書類を読んだり。りんごをかじったりしているうちに元気が出てくる。最近の私は、どうにか回復するように出来ているらしい。
偉い人とのアポ1件、えぇ?っていうような拍子抜け系というかすれ違い系のアポ1件を終わらせて、アスタナで1軒とも言われている日本料理屋に立ち寄ってチャーハンなどをかっこむ。全然カザフ料理というものがわからずじまいだが、まぁ仕方がない。

この街、そもそも本当になんだか無機質と言うか人工的でヘンな感じだ。青い帽子は大統領府。建物自体はきれいなんだけど、周囲にほとんど建物がない。ゆるい弓形になっているのが石油ガス公社とでも言うべき国営企業カズムナイガス)や資源庁の入っているビル。これまた周囲にほとんど人間っぽい店がない。街は全体的にがらんとしていて、一つ一つの建物は大きいんだけど、スーパーマーケットとか、雑貨屋とか、ガソリンスタンドとか、学校とか病院とか、そういう、人間が行き来するような施設が全然どこにあるのかわからない。なんでも黒川紀章が設計した街らしいが、なんとも人間味のない味気ない街だ。


空港で、大統領選挙に立候補するときは教えるように、とか冗談を飛ばしながら通訳の男の子と別れる。
チェックインが妙にスムーズだったので時間を余らせてしまい、カフェで同行者と一息。同行者の頼んだウォッカトニックが、なかなか通じない。いや、英語だとかいう話ではなくて、そういうものがわからないらしく、ジントニックか?と盛んに言うので、いや、ジンではなくてウォッカで、トニックウォータとミックスするんだと説明してるのに、ジンとウォッカを混ぜるのかというしぐさをする。そんなすげー酒、しゃれじゃないんだから飲めないって。
もの珍しさで、カフェのケーキを頼んだが、うーん、まずくはないんだけど、カステラだった。

3時間半飛んでモスクワに戻る。ホテルに着いたらもう12時半。
なんでも、不在のうちに決まったアポは朝9時からだそうだ。えぇぇ、ぐったり。きびしー。