まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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ほんと、こんな生活、いつまで

ある広告人の告白

どこからこのページにたどり着いたのか、このエントリーにコメントを寄せている人たちと同様、実はあまり上手に思い出せないのだけど、あぁそうだよねぇ、ってじわじわと心に迫った。
この筆者の彼(たぶんね、女子じゃないよね、たぶん)と私と、どちらが年上かわからないけど、彼は広告の世界でやっていくという覚悟があるのに比べ、私ときたら、今の仕事、それはそれでそこそこ上手くやっている気はするものの、なにか別のところを、出口みたいなものを相変わらず精神的には求めている。
ひとつひとつの仕事のアウトプットについても、チームワークについても、なんかしっくりこないよなぁ、というよりは、常にしっくりこない中で、あぁうまくいったな、というタイミングが、ごく時々訪れるかんじだ。
自分ひとりでこなせることなんて限界があって、チームで動いていかないと満足な成果が出ないし、自分ひとりの頭で考えられることなんて小さくて偏狭なこと、ってことが頭ではわかっていても、自分がやると1時間で終わるようなことが、仲間に頼むと、そのやり方を説明するための準備に20分かかって、説明するのに20分かかって、成果が出るまでに1週間くらいかかると、本当に脱力する。本人に悪気がないこともよくわかるし、その人なりに取り組んでいるのだけど、基礎的なスキルがないから、どうしてもスピーディに進まない。基礎的なスキルが自分に不足しているなら、就業時間以外の時間を使ってスキルをこっそり磨くなりすればいいのに、決してそれをしない。その、就業時間以外の努力については、仕事仲間として、こうしろとは言いにくいし、そのこっそり部分にすら報酬があってしかるべき、みたいな考えの人であっても、すでにチームに入ってしまっているのだから、出て行けというわけにもいかない。決して身につけるのに時間のかかるスキルでもないし、誰にでも身につけられる汎用的なスキルなのだから、少しでも自分を仕事の上で武装して付加価値をつけるために、それって、自分の時間を使ってやるべきことなんじゃない?って思うけど、同じような考え方をあらゆる人に求められるはずもないからね。
昨晩も、ギリギリになって「明日の外での打ち合わせ、やっぱり私は行けません。どうしても行かないとだめですか」って、部下が言い出す。何かと思えば、バックオフィス作業が終わらない、客先から、今日言われたことを、言われたまま引き受けてしまったので、明日までに納品しないといけない、とか。バックオフィスの大切さが理解できないわけじゃないけど、外での打ち合わせを、バックオフィス作業が終わらないからブッチぎるなんて考えられないでしょう。君今日徹夜してでもそのバックオフィス作業をやり終えて、明日の打ち合わせに出なさいよという気力もなくて、どうぞ私一人で行くからいいよ、と答え、彼女のほうが結局私よりも先に帰ってしまうと、これはいったいなんなのかと情けなくなる。この人はこのマインドじゃぁこれ以上育たないな、と思う。いいよ、別に育たなくても、と思う一方で、この人が育たないと、チームとして組織としての知力は上がっていかないんだけどーとか思う。今の相手のレベルで、理解できそうな言い方で、次回からの心がけと、私が彼女に期待していることを伝えるが、次の機会がいつ来るかなんてわからないんだよ。
まぁねぇ、私自身がもっと、仲間に対して働きかけられることってあるとは思うんだ。だけど、こうして仲間たちに、背伸びしてまでがんばろうという気力に欠けるとなると、あたしはなんでこんなことしているんだろうなぁ、組織としても伸びしろはないし、自分としても、頑張らない人を頑張らせる、その気にさせるスキルを磨くような、あんまり付加価値の高くもないようなことばかりに時間をさいてどうするんだろう、って考えるとますます情けなくなるんだな。いや、ほんとうに、冒頭の彼じゃないけど、たまには愚痴も言いたいじゃないか。