まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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気仙沼→東京へ


昨晩、「おやすみなさーい」の声かけをしてから1分も立たないうちに寝息をたてていた人がいた、と同宿の人に言われる。それはきっと私です。


6時に起きて風呂へ。その後朝食。バイキング。食い過ぎとも言うな。


8時過ぎに宿を出発して気仙沼に向かう。今日は観光。お金を落とす日。
気仙沼にほど近くなったところで、地元で水産加工会社を営んでおられる女性2人がバスに同乗して、震災直後の話、今の復興の状況などを話してくださる。
津波で漁船が港から陸に押し流されて火を噴き、大きな火災があったこと、津波の届いた場所とそうでない場所でくっきりと明暗が分かれ、震災直後はギクシャクした部分もあったが、被害のなかったお宅が被害にあったお宅を何かと助けてくれたことで復興の力になったことなどを、いっぱい聞かせてもらった。


気仙沼のまちは、今も復興からはほど遠い。ほど遠いというよりも、がれきは片付けたけれども、その後のまち作りにはまだ着手できていないという状況。地盤沈下がひどく、震災前の場所を引き続き居住可能地域とするかどうかが決まっていないようだ。気仙沼に限らず、今後が宙ぶらりんな地域はたくさんある。


 

 

 

男山も、大変なことに。


あまりの状況に言葉もないけど、復興に燃える彼女たちのパワーは大変なもの。さっそく、なのか、ようやく、なのかは当事者でない自分にはなんとも言えないけども、牡蠣の生産が再開でき、水産加工品の製造が再開でき、旅館やホテルも営業を再開している。人が来てくれることや、商品を必要としてくれることが嬉しいという言葉を聞くと、そうか、お金を落とすこと以上の何かが感じてもらえるのなら、それもいいな、という気持ちになる。人は人から必要とされていることで力を得られるのだと彼女らは言っていた。日々平穏な自分は、切実にその気持ちを理解できているはずはないけど、美味しく頂いて感謝することくらいはできるぞ。


で、さんま定食なわけだ。美味しくいただきました!


でもって、お魚いちばでも、あれこれ買い込んで、
金のさんまも買って。


後日、私の話をきいて、お魚いちばのウェブサイトを見た同僚が、「気仙沼全体がすっかり復興しているのかと思った」と言っていた。うーん、なかなかにコミュニケーション、情報発信というのは難しいものだなーと思う。
まだまだです、って言えば来てくれる人が減りそうだし、でも、しっかり頑張ってます、って言えば、もう大丈夫なんだぁと思われてしまうし。


これで東京に戻る。
そこそこの渋滞なので、道すがらの休憩時間にきのこうどんをかっこむ。



帰宅したら23時に近かった。
明日から仕事だ。自分で選択しての行動とはいえ、まあこれが精一杯だなと思う。次回はいつになるのだろうか>自分。