まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

ダイアリーから移行しました

石巻〜仙台


(昨日から引き続きの、重い話が続きます。ポジティブな話も多く語ってるつもりですが、やはり震災のこと、思い出したくない人にはすすめません)


朝、石巻グランドホテルで朝ごはんを食べて出発。バスで石巻市内を移動。石巻市はほんと、緑に恵まれた、きれいなところだ。


ツアー主催者の発案で、大川小学校に向かうことになった。
105人の児童のうち、約70人の命が失われた。学校の建物にカメラを向けることも気が重い。お天気の青空が哀しいです。



多くの子供達の命が失われた、本当の原因究明はおそらくこれからになる。想定を超える災害に対する備えの不足、と口で言うのは簡単だが、想定を超えるのだからそうそう備えられるものではない。マニュアルや手順書ではなく、基本的な価値観・理念の問題だったり、それが実行できる体制が維持できるのかという構造的な問題だったりする。多くのことは構造的問題に帰結するのだろう、という学びは、福島事故の教訓にも通じる。


昼頃に仙台市に到着。
仙台市役所の方、それから東北大学・大学病院の方に、それぞれお話を聞き、グループディスカッションで考えを整理していく。(実はちっとも整理できないほど頭は混乱、学びが多すぎ…)


災害時の医療組織のCSCATTT(※)、それから、DMAT(災害派遣医療チーム)という組織の存在も私は今回始めて知った。
人は、練習したことのあることしかいざというときにできない、ということも改めて複数の人から言われて、きっとそうだろうと確信を強めた。


※CSCATTT(災害時の医療現場の対応体制のポイントを示した略語)

ネット上でもいろいろなところで説明されているが、ここが私にはわかりやすかった。幹部から現場のスタッフまで、この意識が徹底していることがとても重要。医療以外の場でも、この考え方を参考にすることはできるのでは、と感じた。


ツアーの皆と仙台駅で一杯(時間の関係で本当に1杯だけになった…)夜18時過ぎの新幹線で、ひとり東京に戻る。弁当食べながら、いろいろいろいろ、頭が整理しきれないまま、でも、まあ急いで整理しなくてもいいか。混沌としているのも自分の器だ。


 


弁当はいまひとつだった。うにが苦手なのに、なぜうに入りを…。やっぱり何かと混沌としていたのだろうか。