まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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今のままでいいはずがないでしょう

何日か前に、日本の技術だったかものづくり文化だったかなんだったか忘れたが、ともかくその、従来からの強みは変わらないのだから、世界の経済が回復すれば日本の経済はまた好調を取り戻す、とかなんとか与謝野大臣がほざいていたのを聞いて、心底団塊世代の日本人だなこいつは、と思っていた。その後あまり彼の発言について話題にならないなぁと思っていたら、ようやく、私がぼんやりと思っていたことをきちんとした主張として書かれている記事を見つけた。ダイヤモンドオンラインだ。

与謝野大臣の“トンデモ発言”

コンテンツ産業に希望を託すかのような文脈の部分には賛成しにくいのだけど、産業構造を変えないとこの国の経済が持たないことは明らかなのに、原油高と資源高とサブプライムに責任を押し付けて、ぼくちんたち悪くないモーン、正しくものづくりしてきたモーン、誠実でまじめだからこれでいいんだモーン、って、何それ。
技術技術とことさらにいうのは、若者の技術離れが進んでいることを憂慮してのものなのかもしれないが、浅はかだ。残念ながら、既得権益にぶら下がり続けたい年齢層の人たちに無駄な確信を与えているだけで、この何年かの企業業績好調の果実に預かることのなかった、非正社員のままの若者、あるいは給料上がらないままだった若者からは冷笑されているに違いないことがわからないのだろうか。
日本食も日本酒も好きだし、風景も季節も好きだけど、こういう政治家の発言を聞くと、本当にこの国の経済はダメになり続けているなぁと思う。今のままの延長線上のやり方じゃダメなんだってば。