まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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奇縁

午前中、某VC訪問。韓国関係のビジネスをやっているベンチャーの支援を頼まれてくれないかという漠然とした依頼を聞きにのこのこと出かけた形。アポが決まった瞬間から、なんとなくそんな予感はしていたのだが、行ってみてやはりドンピシャ、色ボケ爺が、若くてカワイイ女の子が、ベンチャーやってみたぁ〜い、と言うのを真に受けて、もう2年も、懲りもせず支援を続けている某社だ。紹介すると言われて引き合わされて彼女もビックリだったろう。だってすでに約2年前に彼女と私は会っていて、さんざ厳しい話をして別れてきりだったから。爺から支援を引き出しつづける彼女の手腕は、とりあえずお世辞、いやみ抜きに素晴らしいが、エンジェルの存在ゆえに迷走するベンチャー企業ともいえないベンチャー企業の哀しさを見るようで、手の差し伸べようがない。けなげに頑張っているが、エンジェルは色ボケで手玉に取れても、月にせいぜい一桁台のおこづかいしか手にしていないリーマンをターゲットにしているわりに、ビジネスストラクチャーは陳腐すぎて、あまりになんの優位性もなく工夫もない...と、分析することすら哀しくなるもの。「自信はあります」と言ってはみるが、とにかく呼ばれて行った私たちが、英国式の外国語教育の知識豊富な人物と、韓国語周辺ビジネスにそれなりに詳しい私だから、具体的材料がなければ話にもならない。根拠のない自信というのは起業家には是非必要なものだけれども、なにしろ参入障壁がほとんどゼロに等しく、その割には具体的な市場のないビジネスでもある。
なんとなく虚無感を感じつつ、午後は九段へ。夜から早稲田でセミナーに出席のはずが、仕事絡みで打ち合わせが長引き、あえなく欠席。帰宅は12時半。眠い。