アマゾンで買って読んだ。夏休み中に。済州島までの移動中の飛行機の中でほぼ読み切った。
わたし的には、ホリエモンが書いたからこそ、面白く読めたのかな、という気がした。彼の顔がちらつく中で読んだからこそエキサイティングだったのかも。
ホリエモンが球団やメディアの買収を仕掛けた頃、ちょうど私は仕事で、敵対的買収と防衛策のあり方について調べていたし、その頃、ライブドアのビジネス展開についても無関係ではない仕事をしていた。
それ以前には、既存のメディアのあり方についても、大学院でサイバージャーナリズム論といった授業に参加したりして、いろんなことを考えたりしていた。
政治家に担ぎあげられかかっていたホリエモンについてはさすがについていけなかったけども、メディアを通じて断片的に伝わってくるホリエモンの発言には、私は結構共感していたなあ。自分自身も、メディア的なものを大学院のプロジェクトとして運営していたので、既存のマスメディアと、20人足らずの大学院生が運営している素人メディアとの間でも、やり方によっては十分に勝てる部分がある、って思ったりしていたし。
ホリエモンが株式市場の暗黙のルールというか理念を破ってラジオ局の株を買う行為に出たとき、資本市場のあり方を研究する先生方は相当に怒っておられたが、先生方はホリエモンに怒っていたように見えて、やはり、ホリエモン的な行為がまかりとおってしまうような未成熟な市場の民度の低さとでもいうようなものに怒っておられたのだろうと思う。
メディアを通じてしか見ていないホリエモンには特に男性としての魅力を感じないが、暗黙の階級社会的なものを疑ってかかっていたのだろうと思われる行動の数々や、とにかく意思決定が早いこと、機を見るに敏だという、彼を直接知る人が言うホリエモン評には魅力を感じる。
そんなことのひとつひとつを確認する上でも、楽しい読書の時間だった。
- 作者: 堀江貴文,佐藤秀峰
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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