まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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2003-10-16から1日間の記事一覧

片岡義男『日本語の外へ』(角川文庫)

ホントは読んでる途中。日本語について書かれた第二部は、このヒトの、言葉と言うものに対する思い入れの強さと言うか、独特だけどずっしりと来る主張と言うか、これが下手な翻訳屋の言う理想論とは比較にならないくらい、気合が感じられる。内容が重複して…

出久根達郎『人さまの迷惑』(講談社)

現役のエッセイの書き手としてはかなり好きなほうの人の、短めのエッセイ集。まだ古本屋の店舗を出していた頃の話が多い。知識欲と、細部を見逃さない観察眼と、本が好き好きというところと、真性おぢな外見に似合わず時々艶っぽいことを書いてみたりする、…

幸田真音『小説ヘッジファンド』(講談社)

もっと隙のないものを書く人だと思っていた。本人もディーラーの経験者だけに、臨場感があるというか、うちのダンナもその昔ディーリングルームにいたことがあるので、なんか、伝わるものがある。それでも、うむーやっぱり郄村薫や宮部みゆき、東野圭吾クラ…

江國香織『きらきらひかる』(新潮文庫)

江國の中でもまだ読めるほうだ、みたいな評判の本だったので手に取った。うーん、まぁ、透明感があってそれなりだったかな。

東野圭吾『秘密』(文芸春秋)

まぁ読みはしたけど、ノーコメントやな。ストーリーテラーとしては、分かりやすい位置にいる人だとは思うけど。

根本直子『韓国モデル』(中公新書ラクレ)

「モデル」といってもスーパーモデルの話ではありまへん。IMF後、韓国の金融再生が一定の成功をおさめた理由を分析し、日本の金融改革に敷衍しようとする書。著者はS&Pのディレクター。こういうビジネスサイドの人から、韓国経済分析の書が出てくるのは喜ば…

養老孟司『バカの壁』(新潮新書)

ベストセラーだという理由が不明。といってもまるでどうにもならない本という風でもなくて、ただ、世の人々はこの本に何を思うのだろう。私はちょっとだけ腑に落ちたものがあったけど、確かにどこかで書かれていたように、オジサンのおしゃべりを文字起こし…