- ヒョン・ギヨン『地上に匙ひとつ』(実践文学社)
辛口に書こうと思ってもなぁ...。まだ10ページも読んでないのに、かなり自分にはぐっときた。韓国の小説です。主人公が、父の死に際して感じたこと、が冒頭に書き綴られている。日本人なら、こうは書けないんじゃないかなぁ、と思うような、心の深い場所からの声を聞かされているようで、電車の中で読んでいたんだけど、なんだか心の切り替えができなさそうで、読むのを途中で止めてしまった。韓国人の、ヒトのどうしようもない切なさの描き方が私は好き。
ゆっくり読もうっと。