まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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ゲラチェック


友人の頼みで、単行本1冊分の日本語→韓国語ゲラチェックを無償で引き受け。といっても赤入れするわけではなくて、どれほどのレベルの出来なのか見て欲しいと言うものなので、時間の範囲内で処理。


なんだろう、すごい直訳だなという印象だが、韓国の翻訳出版市場ってこれほど荒れているのだろうか、とも感じる。低い報酬でも引き受ける翻訳者がいることはわかってるよ。しかも時間もあまり与えられないことも知っている。そんな中で自分のベストを尽くすしかない環境だということも理解しているけども、少なくとも機械翻訳でなく、人の手を使ってやる翻訳ってそういうものなんだろうか。リズム良く読んでいかなくてはならない類の本だというのに、直訳、言葉の単純な置き換えで終わっているので韓国語のリズムが死んでいる。やり直しである、とつき返すのは簡単だけれども、あの出版界の仕組みの中では、あまり効果的なやり方だとは思えない。


ということで、とりあえず次善の策として、編集者が責任をもって韓国語を生き返らせる役割を担うよう誘導することをすすめた。あまり、本当はもう立ち入りたくない世界でもある。