まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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魚がないと困ります

漁師の一斉休業。原油高騰で、漁に出ても赤字だから、原油高騰分を税金で補てんしてほしいという話らしい。
実はあんまり本当はどういう話なのかわからない。まずは、魚の買い手に交渉する話じゃないのか。漁師の一人ひとりは個人で、卸との交渉力がないのかもしれないけど、では、漁協の役割ってなぁに?どうしていきなり税金を使えと言う話になるのか意味が分からん。
どうもフランスでは税金で補填するとか言っているらしいけど、産業構造が日本と同じかどうか分からないからなんともいえない。商売赤字だから税金で補てんしてくれなんて、他の産業だって原料高騰は同じなのであって、いちいち税金を使っていたらきりがない。
税金、補助金助成金...。努力や工夫をしようというインセンティブとは正反対に働くのではないかい。努力や工夫で本当にどうにもならない、あるいは国として政策的にどうしてもどうにかしなくてはいけないという総意のもとに、税金は使ってくれ。
私は魚が好きだから、これからも魚は食べると思う。今も十分魚は高いなぁと思うけど、生ものだから仕方がないと思う部分もあるし、食べたかったら、今より高くても、そういうもんだと思って買うと思う。消費者に、もっといろいろ知ってもらうことがあってもいいのではないかねぇ。高い値段を納得してもらうために、マーケティングというものがある。漁師一斉休業は、マーケティングとは対極のところにある。売り手としての努力も、価値創造も、何も伝わってこない。ただ、これまでのままのやり方で漁に行っても赤字だから困る困る、って、うーん、誰か、この市場にイノベーションを持ち込んでくれぃ。