まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

ダイアリーから移行しました

イタい話二題

その1。お世話になった方が職場まで来られ、急きょご近所のカフェで一杯やることになった。今日はちょうどライブだよ、と言われ、一瞬ウーンと思ったが、近所に代替できる店もなし、ま、いいか、たまには、と、チャージを払ってライブを聞きながら飲み食いの趣向となった。なんとなく、客は私たちグループ以外は家族か親戚か付き合いか、という雰囲気。
私なんぞより、5〜10歳くらい若いシンガーが出て来て歌う。えーと、正直言って、普通。というか、趣味で歌を習っている人の発表会かと思っていた。ところが、ポスターを見ると、もう10年以上もシンガーでやっている人らしい。イタすぎる。トークも素人並みというか、つまらない。歌も、うん、時々良いんだけど、おおむね平板で、聞いていて、何も感じない。同行者らも同じ感想だったようだ。
なんだろう、この、プロの末端、あるいは底辺にいる人というのは、本当に見ていて痛々しいというか、特にエンターテインメントというか芸術系のプロの世界って、普通にたとえばキレイだとか、普通よりも少し歌がうまいとか、そういうことくらいでやっていける世界じゃぁないんだなぁと思う。
学者だって同じようなもん。大学教授になれる人は今や芸術家として成功するのと同じようなもの、とかいう話を何ヶ月か前に聞いたが、そうなれない人たちは、普通に調べものしたり、時々コマをもらって選択科目を教えたりするんだけど、逆転ホームランはほとんど望めない。望めないけど、ある種特別な職種だから、他へ今更移れない、と、なぜか自分から金縛りにあってしまう。民間企業のリサーチャーにでもなれば、とか思うのだけど、本人そういう考えもなかなかないみたい。こんなライブハウスで親戚集めて歌っているより、なにか違ったほうに行ったほうがいいよ、とみな思っていても、言えない。イタい。

その2。えーと、某社の方に、同じ会社に所属されている、ある方を紹介していただくことになった。紹介してくれる方曰く、「先方に失礼のないように頼む」って、...?彼と、紹介してくれる方の関係はよくは知らないけども、失礼のないように、って、社外の人に対して言うことなのか?私は今は客じゃないけど、将来貴方の会社の顧客になるかもしれないんだよ。うーん、おかしい。紹介者がおかしいというよりは、その会社自体が、そういう考えを許す風土なんだ。ヤバイ。その会社、ヤバくないか。私が昔いた会社も、実にそんな感じだったし、今もそうだ。そして、ヤバイ。だから、その会社も、きっと同じくらいヤバいはずだ。内部での力関係か気を遣う関係か知らないが、そっちが先、外は後、というのは、どうなのよ。