まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

ダイアリーから移行しました

昨晩遅くに、懇意にしている韓国の出版社の社長から電話があり、今日本に来ているからアサメシを一緒しようと約束したのに朝寝坊。目覚ましが鳴らなかった。大事には至らずに山の上ホテルに到着し、和定食、その後ロビーでコーヒー。
今回は日本の某出版社の社長の誘いで北海道旅行をしてきたそうな。
雑談あれこれ。印税式で著者に報酬を払う方式を変えている出版社が日本にも増えているという話と、出版業界にも中国に本格的に拠点を持とうとしている出版社があるという話と...。
一気に北京と上海の両方に拠点を出した出版社の社長談を又聞きした形だが、2つ拠点を持つのはリスクヘッジなのだと。どちらかが機能しなくなってももう一方を動かせること、互いに競争させることで品質を上げていくこと、を狙ってるんだとか。リソースの規模が比較的小さい業界だからこそできることだよなぁ。家電や自動車で、2つも拠点を持ったらそれだけで大リスクだ。

彼らはいつも国の将来に悲観的なことを言うが、彼らによると、今の韓国は「IMFの頃と変わらない」のだそうだ。なにがどう「変わらない」のかについては確たる根拠はないみたいなのが彼ららしいが。
若年失業率の高さについても、「彼らは3K(韓国では3Dという)仕事はしたがらない」からと一刀両断。一面、真実かもしれない。さらに、「今は東南アジアの労働者が、3D労働に従事している」「彼らは言葉を習得して技術を身につけようという考えを持って韓国に来ているわけではないので、指導がうまく行かず、品質低下を招いている」と。
高学歴志向の韓国としては一種当然の帰結なのかもしれない。良くも悪くも見栄っ張りなので、見栄のためなら実を取らない面がいろいろな形で噴出してるってことだろうか。
このあたりから、話はアメリカのイラク派兵のあたりに飛び、アメリカでは軍隊に行くことで市民権が得られたり、無償で大学に通えたりする社会の仕組みになっていて、その制度から受けられる恩恵に魅かれて戦場に行く連中が戦争の犠牲となっているというような重い話に旋回し、そのうち、中国に負けるのは韓国も日本も時間の問題だね、といういつもの着陸点へと向かう。そういいつつ、どうにか出版社をやっているわけだから、まぁ大したものといえば大したものだけど。