まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

ダイアリーから移行しました

中央アジアの犬たち

まだモスクワ。今回泊まったホテルのインターネットサービスは、一度ログインしてしまったら、そこから無条件、寝ていようが外出していようがタイマー式で24時間後にぶちっと切れてしまうタイプなので、寝るのがもったいないとばかりに昨晩は3時まで調べものをしては議事録をまとめて...。あぁ眠ぅ。
8時にえいやっと起きて、名古屋マラソンの実況をYahooニュースと、夫とのメッセンジャーで知る。
これはもう、競馬でいうと1勝馬が連複に絡む大万馬券だったですな。夫が「加納由里前走から10キロ増」とか言っているのには笑えたが。高橋尚子、残念。有森さんの東京国際マラソンだったかな?最後のレースと同じような感じ。
終わってビュッフェ。毎日同じメニューだなぁ。今日はフレンチトーストとか食べました。

部屋に戻ってゆっくりお風呂。NHK経済羅針盤に住金の会長が出演。そうさなぁ、世界一の品質、だったかな、ブランド、だったかな、このふたつは本当は大違いなんだが、ともあれ、私が受け取ったニュアンスは、世界一の品質のものを作っているという自負が社員のやる気を維持するんだ、とのことだった。
シームレスパイプの仕様にはものすごい深いものがあって、それはそれですごいなーと思ったけど、世界一の品質だって、誰がどう判断するんだい。ちょうど、何日か前に、技術がよかったり、品質がよかったりしても、売れないと何の意味もない。商業的ビジョンなきところに、成功はない、っていう話をしていたところだから、うーむと考え込んでしまった。

考え込んでいるうちに(ウソ、すぐ忘れた)、チェックアウトの時間。少し早目に車に来てもらったので、モスクワの北の郊外の、レジャー用品なんかを売っているショッピングセンターを見学。あれ、犬を売ってるじゃありませんか。大型スタジアムくらいの規模の敷地に、犬、猫、うさぎ、ねずみ、小鳥、熱帯魚も売っていれば、釣り道具も売っている。ワカサギ釣り用の氷に穴あける機械とか、ボートまで。
で、犬売り場でしょうやっぱり。
チャウチャウとか、ラブラドールの子供とか、チワワとかポメとか、なじみの犬種に加え、なんでしょう、ちょっとピレネー犬系かと思われるような中央アジアの犬も勢ぞろい。みんな、檻の外に普通に出ていて、みんなおとなしくってとてもかわいい。同行者が買って帰ろうと言い出し、あとで妻に電話して「犬買って帰っていい?」「はぁ?」という反応をされていた。

おかしな名前と看板の和食屋で天丼を食って空港へ。

乗り込んだら私の隣は、シートからはみ出すほどの太った若いロシア男だった。2人の間のアームレストが定位置におさまらずに持ち上がってしまうほどのデブ。もうほんとにやめてよやめてよ、これで9時間乗るんだよ、着いたら朝なんだよ、死ぬよまじで、と思っていたが、幸いにも通路を挟んだ向こう側の席が1つあいていたのですかさず移動した。デブ男は、なぜかものすごく私を恨みがましい目で見ていたが、やがて自分が確保した2つのシートの間のアームレストをすっかり持ち上げてぐーすか寝ていた。
私もそこそこ平和に9時間を過ごした。私が移った席は3人がけの端。反対側には小柄な日本の中年男性。こういうときは本当に小柄な中年男性がありがたいですよ。光って見えましたよ。