まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

ダイアリーから移行しました

モルドバってどこ?

Royal Meridien Nationalに投宿している。9時のアポに向けて6時半起床。同行者のある出張では、どっちかというとアメリカ風の広めの部屋に泊まることのほうが多いので、この小ぢんまりさに驚いたが、さすがにメシは旨い。


隣のテーブルでどう見ても普通の韓国人には見えない人々がメシを食っているが、カップ辛ラーメンを持ち込んで食べているのには笑った。この人たちはどの国に行ってもこうだもんねぇ。

9時アポ。日本人にはとてもまだ見られないような長期的戦略でこの地で成功してきた人たちだということがよくわかる。
2〜3年で理由なく管理職を入れ替えてしまう愚を続けている限り、日本の企業にも、行政にも、ノウハウも逞しさも中期戦略もありえないのでは、って思う。ちなみに今日会った彼はロシアに来てすでに10年になるそうだ。もちろん長いからいいってもんじゃないが、言うことひとつひとつが経験に裏打ちされて強い説得力を持っている。プロジェクトを進める上で、自分でやるべきこと、パートナーに任せることはきっちり戦略的に区分けするべきだ。例えば、Billion単位のプロジェクトを進める上で、従業員の車が駐車違反でレッカー移動されたというようなことにまで、大事なプロジェクト担当者の時間をつぎ込むのは愚の骨頂だ、と彼は言う。プロジェクトの行き先が明確になっていないと、えてしてこういうレッカー移動レベルの実務トラブルに右往左往しがちになる人は日本には少なくないように思う。それを解決することは、実はプロジェクト全体のゴールにはほとんど影響を及ぼさないにもかかわらず、ついついレッカー移動を解決することで今日のタスクは終わった、みたいに錯覚することのないようにしないといけないよね。

ミーティングが終わってみると、次のアポが急遽キャンセルになったという連絡が入っていた。このまま本日暇になってしまったので、クレムリンのそばのグム百貨店を少しだけ散策。いやほんと、豪華なんですわ。建物のことにあまり詳しくないので、なんと表現したらいいのかわからないけど、アーケード風で。

その後、通訳嬢のお勧めというモルドバ料理の店でランチ。ぶどうの葉で巻いた肉ちまき、なすとにんじんの前菜、牛肉のソーセージ風にとうもろこしのマッシュ添え。いずれも美味しい。


お店の雰囲気も良い。あとで調べたら、モルドバって限りなくルーマニアに近いのだそうだ。

本日これにて解散。今日のアポは明日にずれ込んで、明日はアポがぎっしりになった。なかなか平準化できないものだ。
夜は同行者と待ち合わせてトベルスカヤ通りに面した「銀の瀧」という和食屋でカツどん、ぎょーざ、エビの天ぷら、たこマリネなどを食す。昨年の夏にこの店に入ったときは、うどん類とか信じられなく不味かったが、今日はどれもそれなりに美味しかった。裕福、とまではいかないが、お金にそれなりに余裕のありそうな若い人たちがひっきりなしに入店してくる人気の店。日本食はブームが続いている感じがする。