けさもまぁまぁ早目に起きて朝食。クレムリンが良く見える絶好の位置。今日もメシが旨い。
午前アポ1件。なんでもロシアは明日が国際婦人の日とかいうことで、街全体がなんとなく弛緩したような雰囲気。アポ先に出かけたら、入口のところにカラフルに風船なんかが飾られていて、BGMにも軽いロックがかかっている。ほとんどお祭り前夜だ。
ミーティングは実り多い話が聞けた。この国で会う人は、今のところみな大変に真摯かつ紳士的で（韻を踏んでみた）、無責任に放言したりせず、ビジネスチャンスはあるよ、ただし政治的なリスクは重要だよ、と、きちんとごまかしたりせずにアドバイスしてくれる。付き合いにくいという印象があるのは、やはり国対国のことなのだろうか。それとも、実ビジネスに取り組むと急におかしなところが出てくるのだろうか。まだ全然分からないね。
終わって近所のなんてことのないイタリア料理屋でランチ。明日の婦人の日にむけてかなんだか知らないが、午後からみんな浮かれて酒を飲んだりするらしく、持ち帰りピザが飛ぶように売れている。私たちの頼んだパスタも、若干アルデンテを過ぎていたが、味付けはすばらしくおいしい。私はブロッコリーと松の実の塩味のパスタ。なにかがピリッとするがコショウでもないし、なんだったんだろう。連れはラザーニャを頼んでいたが、これまた濃厚なホワイトソースが挟まっているリッチなもの。食べ物、ほんと美味しいんですけど。
午後のアポは、結局先方の都合が変わってキャンセルになり、いっぱいいっぱいだったはずの時間が少しだけ空いた。ホテルを移動して夕方からのアポに出かける。興味深い話。これで今回のアポも最後だと思うと、徐々に気持ちが開放されてくる。飛行機の都合で明日はホテルに缶詰だが、仕事をざっくり片付けてしまえ、という気持ちになっている。どうしてこのやる気が出張中に出てこないかと自分に言いたいが、試験が終わったとたんに、参考書を読みたくなるガキと同じではないでしょうか。成長していないということでしょう。困ったものだ。
