まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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メシが旨いホーチミン

朝、時間がない上に、ホテルのブッフェに25ドルも払う蛮勇がないので、日本から持ってきたというか食べそびれていたデニッシュに部屋でコーヒーを入れて飲む。今回はアポ少な目。朝1件、午後1件。昼は街の中心部の喫茶店でワンプレートのライス、豚肉、玉子をまるごと揚げたの、サラダが乗っているのを頼む。アボカドのスムージーがあるというので頼んでみる。あっ、意外な味、旨い。なんか、アボカドというよりも、柿みたいな味。驚き。デザートにバナナケーキを頼んだらピンク色だった。

美味しかったが、ちょっと食べすぎでは。
午後、とても勉強になるアポを1件こなし、早めにご飯に出かける。WRAP AND ROLL というおそらくチェーン店。生春巻き、たけのこと豚肉と海老とコリアンダーの温サラダ、ぶどうの葉でひき肉を巻いてあげたのをライスペーパーに包んで食べるやつ。どれも美味しい。昨日からほとんどはずれがない。ホーチミンの食はすごくいい。


それはそうと、この国、この街はどういう産業で今後発展していくのかが見えにくい。
ホーチミン市の地価はほとんど東京の新橋辺りに近いのだという。周辺には100を数えるほどの工業団地があり、それぞれに国が開発するのではなく、ファンド資金を集めてインフラが整備される。どんなことをしているのですかと尋ねると、どうも一昔前まで中国の広東省あたりで大々的にやっていた労働集約型の組み立て加工が多いみたいだ。ベトナム人は真面目に働く、というのも、工業団地に行ってみると、職員たちの礼儀正しい態度に現れているようにも思う。
政府は2020年には工業国になる、と宣言しているらしいのだが、工業国って何よ、と言われると本当にわかりづらいものがある。プラモデルを組み立てていることは工業とは言わないのだろうなぁと思うが、さりとて、この職人技は日本人にしかできない、とばかりに過剰なほど緻密な品質を求めるようなタコツボ的なものづくりも工業国を象徴するといえるのかどうか疑わしい。
ベトナムの産業といえば農業であり水産業であり、最近だと観光だとのこと。縫製技術は素晴らしいようだけど、軽工業でも工業国か?いまさら20年前の中国を追いかけるのか?と疑問は尽きない。尽きないまま、明日に突入するんだなあ。
それにしてもバイクの数の多いこと!あと、新開発中のリバーサイド高級住宅街のセンスが良いことといったらない。日本で分譲を買うほどの資金が必要だそうなので、これはいったい何のバブルかと思ってしまうが。



だって工場の工員の女性の賃金は月に1万円ほどだよ。