まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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金商法を知らないって?

りそ夫というだけあって夫は金融機関の人なのだが、金商法対応はそれなりにイベントだったようだ。9月末にかけて、あちこちの金融機関から、金商法の施行に伴うお知らせブツが送られてくるのを見て、どうも10月1日から施行らしいという感じ。
と、ちょうどテレビのワイドショーで金商法の認知度やら、庶民にどう関係するのやら、という紹介をやっていた。アンケートに答えた人のうち、金商法を知っていると答えた割合は、確か10%くらいしかなかった。えぇ?だって、あたしみたいに、証券会社に口座だけ開設しておよそ一度も取引していない人間にすら、「金融商品取引法施行に伴うお知らせ」のDMが来てるぜぃ。中身見なくても封筒に書いてあるぜぃ。なんで10%?結構、金融商品を買っている人の割合って少ないということなんだろうか。みな、ローリスクローリターンの普通預金とか定期預金とかどまりってことだろうか。謎だ。
それはそうと、金融商品を買うためにはずいぶんいろんなことを窓口で説明され、かつ個人の資産や年収などの、いわゆるセンシティブ情報の開示を要求され、それがいやなら金融商品を売ってもらえないのだそうだ。ひえーっ、それって本当ならすごい話だね、と夫に言ったら、それは以前から投信とか買うときはそうだという。テレビ番組では、窓口の馬鹿っぽいネーチャンに、そういうこと根掘り葉掘り聞かれ、全部自白しないといけないようなシーンがビジュアルとして見せられていた。ちょ、ちょ、ちょっとまじ冗談じゃないんですけど。正社員だからとかパートだからとか派遣だからということとは別に、普通に見てとてもじゃないけと私の秘密を自白してもちゃんと管理してくれそうにないネーチャンが投信窓口に出てきたら、まじ引いてしまいますけど。そうなると、やっぱり消費者も売り手を選ぶようになるんだろうなぁという感じがする。それは、まぁかなり信用できるよね、という企業か、そうでなければ、あんまり何も聞かずにうまく融通きかせて売ってくれるような少しアングラめいた企業だろうか。あるいは、窓口を介さないネット取引だろう。少なくとも窓口に中途半端なネーチャンを並べて、アナログで売ろうとしているような金融機関はもっとも不利。不便な世の中だというか、それってやっぱり消費者の過剰保護じゃないの?過保護。まぁ、実務的にこうなっちゃった背景はよくわからないし、テレビ番組でのデフォルメされた説明がどれほど本当のことを表現しているのかはわからないので、いろいろ留保つきの感想ではあるけど。