まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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通訳廃業その2

ソウル。いろいろしゃーないので通訳を少しだけやってホテルに戻り、はたと気づいたこと。
私はやっぱり通訳に向かない、少なくとも日韓においては。それは、私自身、話の内容を、耳に入ってくる瞬間に取捨してしまい、重要でないと判断された情報は遮断してしまうから。今まで、比較的仕事のできる、または頭脳明晰な何人かの人から指摘されたことだけれども、私はホントに人の話の不要と思われる部分を聞いていない。内容を消化しようとすれば聞いたことの再生がおぼつかなくなり、消化しなくていいなら、そこそこ再生可能なんだということもわかった。私が志向するのは消化することであって、インプットとアウトプットの言語体系だけを変換することではないようだ。
そーいう意味では、バタバタとメモを律儀に取る議事録取りも私には本当はあまり向かないのかな。とにかく頭の活動が活発でなくなる、少し酒を飲んだような状態のほうがずっと通訳がスムーズなのは、上に書いたようなことと関係するのかもしれないし、そうでもないかもしれない。