まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

ダイアリーから移行しました

日本に戻ってます

たまたま巡った場所がそういう場所だったのか、ともあれ中国では、デモ関係のことは何事も起こらなかった。出発前のアレンジを支援してくれた中国人のインターンの男性も、「やっぱり何も関係なかったでしょ」と笑う。
インターンの彼にせよ、現地でのアレンジと通訳に奔走してくれた同じ研究室仲間にせよ、上海周辺でニアミスした日本留学組の起業家、大学教員、弁護士、PM、コンサルタント、カフェのオーナーなどなど、にせよ、いわゆる中流以上のところに属する彼らにとって、あのデモは「うざい」もの以外のなにものでもなさそう、というのが総合的な感想。
普段から日本車を乗り回し、日本製の電化製品を使い、日本とのビジネスとは切っても切れないところに立っている。日本好きかといわれると困るだろうが、嫌いだとか反日だとか叫んでみたところで誰も何もしてくれるわけではない。
デモに参加する連中の大部分は、まだ社会の荒波やら清濁併せ呑むことを知らない大学生であったり、地方から大都市に上京して出稼ぎ的位置づけで非・知的労働に従事している連中なのだというのが彼らの分析。おそらくその分析はそうそう大きく現実から乖離してはいないはず。そういった動きに一喜一憂している日本の側のマスコミ連中は、つまりはデモを行っている連中と、自分自身が同じレベルなのか、あるいは視聴者、購読者を、彼らと同じレベルだと信じて報道しているのか、両方か、といったところだろう。