まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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カザフ安着

モスクワから深夜便でカザフスタンのアスタナへ。モスクワを23時半に出て、アスタナに朝5時半に着いた。アスタナのほうが東にあるので3時間進む計算。飛行時間は3時間程度で、1秒でも長く寝たいのにやっぱりメシが出ると食べてしまう。まだ真っ暗の空港で迎えてくれたイケメン(とか聞いていたが、ま、まぁまぁか)通訳ガイドと落ち合ってホテルにアーリーチェックイン。風呂に入って、午後のミーティングまで寝るしかないのに、こんな風に日記なんて書いてていいのか私は。今、朝7時半。10時半まで寝る感じだな。まだ街の様子も全然わかんないし。ただ、強行軍だよなぁという感想だけだ、今のところ。

...と、時間は過ぎて、結局11時ごろにおきた。すごく頭がふらふらするのは、疲れなのか空腹なのか、または枕が合わないのか、それとも起きてシャワーに行く前にとバスローブをはだけたままバナナを食っていたらルームクリーニングのお姉ちゃんが強行に侵入してきたせいか、なんだかわからないが、たぶん2番目だろうと思い、ルームサービスでクラブサンドを頼んで食いながらメールチェックと午後からのミーティングの準備。そのまま夜までミーティング続き。かなり深い話が聞けた。
改めて、日本という国を覆っている、レールに乗って組織に属するヤツには「ノーリスク、ハイリターン」、レールから一度外れたヤツや自力でなにかやっていこうとするヤツには、まるでレールから外れたことが大変な罪であるかのような「ハイリスク、ベリーローリターン」な、明らかにゆがんだ構造が、国外での新規ビジネスに突っ込んで行く力を人から奪っているのだと改めて思う。
「ノーリスク、ハイリターン」とはつまり既得権益のこと。ノーリスクのためならなんでもするが、ハイリターンを得ることは、本来、ハイリターンからしか出てきにくいことを誰も既得権者に説いて変心させることができていない。
私は国力と言うものに関心もないし、国益というのもなんだか行政が自分の立場とか仕事を守るためのものでしかないように思えてならないが、少なくとも、この国に税金を強制的に払わされている以上は、身の安全と、最低限の衣食住についてくらいを国が国民ひとりひとりにコミットしてくれることがつまり国益だと思う。最大人数の最大の幸福を、という議論がなぜかいつの間にか誰にも本当は役立たないシステムを次々生み出す結果になるのかなぁ、なにかどこかがこの、日本という独特のシステムの中で狂っちゃっているんだろうなぁと思うけれど、どこに最初にナイフを入れるべきなのか、本当にわかりづらい。

初めての街からは、何かしら新しいものが見えるもんだ。