まち日記(旅と仕事と日々ごはん_時々走り)

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事業環境は重要だが

長春。午前中は開発区で地元アウトソーサーらと交流会。リーダーシップを取る企業のCEOは大学教授でもある人物で、単なる下請け構造に入ってしまったら抜け出せない、と政府の連中までを含め、熱意を持って説得。大学教授でビジネスでも成果を出している人間はすごいわやっぱり。
午後、大連への移動前、偽満州国の宮殿跡地を見学。保存状態もよく、見るものも多くて興味深いがやはり日本人としては若干複雑。それよりもなによりも、寒い。
飛行機の時間よりかなり早かったが早めに空港へ。と、空港入り口のタクシー運ちゃんが「飛行機飛ばないよ」と言いつつ客引きをしている。中に入ってみると、どうも霧で状況がよくないらしい。中の喫茶店で菊茶を頼み、ひまわりの種をつまみながら様子を見たが、結局今日は飛行機が飛ばないそうで、また市内に逆戻りとなってしまった。見送ってくれた長春市政府のヒトがホテルまで送り届けてくれ、夕食まで招待してくれた。ありがたいことだ。
個人的には、大連で週末ゆっくりしようと思ったがあてがはずれて、あーあという感じ。仕事の面で言うと、気候はハード、移動のインフラにこうしたアクシデントが起こる地域は、よほど他の面でビジネスを引き付けられる要素がないと、地域全体としての産業活性化はやはり難しい面がある。誠実で非常に日本人にはなじみやすい人柄の人々が多い地域だけに、魅力をどう打ち出していくかが課題。特に軟弱な日本人の海外駐在員にとっては、このハードな事業環境は結構ネックだろうな。いまだに「そんなド田舎になんで行かなくちゃならんの」というような考えは絶対あるだろうから。